
残布から生まれる、もうひとつの物語。
From Leftover to Loved
残布から生まれる、もうひとつの物語。
From Leftover to Loved
残布と出会う
REALMの工場の一角には、商品の製造工程で生まれた残布が保管されています。刺繍が施されたコットン、染め上がったリネン、プリント生地の端切れ……。どれも、元は一着の服になるはずだった布の一部です。一枚ごとに大きさも柄も違う。だからこそ、同じものは二つとありません。
布を選ぶ
アップサイクル製品を作るとき、まず行うのが残布の選定です。
MAMIとMIUが、布を一枚ずつ広げ、触り、重ね、製品ごとの組み合わせを探っていきます。
「残布といっても、どれも一度は製品のために選んだ生地。その良さは変わらないので、捨てるという選択肢はそもそもないんです」(MAMI)
製品ごとに求められる素材の性質が異なるため、その選定が仕上がりを大きく左右するのです。
キルティングと縫製
選ばれた残布は、キルティングというひと手間に包まれ変わります。複数の布を重ねて中綿を挟み、ステッチで縫い合わせることで、厚みと耐久性が生まれる。柄の向きや布を一枚ずつ整えながら、次に製品を形づくる一片を切り、キルティングになった生地は、その後、ポーチなどの形に縫製されていきます。残布という出発点が同じでも、でき上がる製品は毎回違う。それこそが、アップサイクルの面白さかもしれません。
新しい命が吹き込まれて
でき上がった製品を手に取ると、そこには「残布」という言葉の印象はもうありません。刺繍の一点が覗いていたり、柄の組み合わせが予想外だったり。その一つひとつが、既製品とは違う表情や遊びを届けてくれます。「無駄しない」ということは、単なる節約ではなく創造です。Pasandにとってのアップサイクルは、サステナビリティを掲げ声として届けるのではなく、素材と向き合い、手を動かし、もうひとつの物語を生み出す行為そのものです。次にPasandのアップサイクル製品を手に取るとき、その布が辿った旅を想像してみてください。
Photography(Amritsar Part) / Akemi Kurosaka
Text / Rio Hirai





















