アートディレクター川上恵莉子と描く、
Pasand Homeのティーコレクション
“センスのいい人”は、おもてなし上手。
来客にも自分にも、心地よく洒落たティータイムを楽しみたい方へ。
アートディレクター川上恵莉子さんのデザインで、
Pasandのインテリアコレクション・Pasand Homeから
「The Blue Collection」が登場します。
Pasandのシグネチャーカラーであるブルーを基調とした
2種類の柄のCup & Saucer、Mag Cup、Plateを展開。
Pasand Teaも新たなパッケージにリニューアルして登場。
デザインに込めた想いを、川上さんにインタビューしました。
インドの伝統とモダンの
バランスを大事にしました
──Pasand Teaのデザインを手がけることになり、どう思われましたか?
「元々ne Quittez pasのお洋服が好きだったのと、インドの色彩や装飾に興味を持っていたので、じっくりリサーチを進めて一緒にものづくりができること、とても嬉しかったです。インドの建築や伝統工芸には、煌びやかで華やかな佇まいがあると以前から感じていました。リサーチを進めていくうちに、煌びやかなだけではない、ラインの美しさや独特のモチーフなどのデザイン要素が見られて。より興味深く、奥深い国だと感じました」
──デザインをする上で大切にされたことを教えてください。
「“インドの伝統とモダンのバランス”を大事にしました。Pasandはインドの伝統的な柄や装飾を大切にしながら、モダンを融合させて新しい見え方に昇華したり、生活の中で心地よく馴染んでいくバランスを大事にしているブランドだと思います。今回のデザインでも、そのバランスのさじ加減を重視しました。また、茶器の土台となる陶器の形状も吟味しました。カップ&ソーサーがカチッとハマるお皿のくぼみ具合や、持ち手の持ちやすさ、カップの口当たりなど。ちょっとしたところですが、日々お使いいただくものなので、ストレスのないよう細部までこだわりました」
日常使いしやすいよう
電子レンジ対応可能に
──素材、技術などでこだわった点を教えてください。
「キーカラーの鮮やかなブルーが品よく生活に馴染むよう、下地の色はオフホワイトに統一。複数の茶器をテーブルに並べたとき、下地のオフホワイトの色味が少しでもブレると洗練感が薄れてしまうので、全て同じ色味が出せるよう窯元探しにこだわりました。またインドのデザインにはゴールドが効果的に散りばめられていることが多く、ゴールドを取り入れたかったのですが…。電子レンジ対応可能にすることは外せないポイントだったので、耐熱のゴールドの液を探しました。Cupの口周りと持ち手のゴールドのデザインは、手書きで描かれています。手書きだからこその、ほんの少しの揺れによって手仕事の温かみが感じられる仕上がりになっています」
──茶器は2種類、デザインしていただきました。それぞれ、デザインの解説をお願いいたします。
Blue City(ブルーシティ)
「ジグザグ模様が印象的なBlue City(ブルーシティ)は、インドの都市・ジョードプルのブルーシティに見られる、淡く紫がかった水色を基調にデザインしました。黒のストライプとジグザグ模様は、インドの宮殿や寺院で見られるインレイ床から着想を得ました。そこへイスラム建築の代表的要素であるアーチを組み合わせて、柔らかさと精緻さを表現しています」
Kundan Stars(クンダン スターズ)
「小さな星のドットがアクセントになっているデザイン、Kundan Stars(クンダン スターズ)。インドの伝統的なジュエリー技法・クンダンの、金に埋め込まれた細かい宝石をイメージした星のドットです。メインカラーは、ジャイプールにあるCity Palaceのブルールーム・Sukh Niwas(スーク ニワス)に見られるコバルトブルーを基調に、鮮やかで深みのある青を取り入れました」
──Pasand Teaのパッケージも、新たにデザインしていただきました。
「Pasand Teaも、茶器と一緒にテーブルの上に並べて馴染むよう、オフホワイトをベースに敷いたデザインに。モチーフは今回のデザインに欠かせないアーチ、そして先ほどの小さな星を全体に散りばめています。日常を少し特別に感じてもらえるようなデザインにしたくて、主張の強すぎないフォントで、文字色もコントラストの強すぎない黒をセレクトしました」
服を選ぶように、 茶器と花の
テーブルコーディネートを楽しんで
──普段、デザインのインスピレーションはどういうところから得ていますか?
「私自身も、伝統的なものにすごく興味があります。お仕事でも色々とインスピレーションを受けますが、例えばアンティークマーケットに行って古いものを見ることでも刺激をもらっています。伝統的な技術や関わっている人への理解を深めながら、モダンさを取り入れることでどう新しい変化が生まれてくるか。そうやって新たな世界が広がっていくことに、デザインの楽しさを感じています」
──「The Blue Collection」を、川上さんご自身はどういう時に使いたいですか?
「Mug Cupは仕事中、毎日必ずデスクに置いているアイテム。一つあるだけでその場がパッと華やかになり、日常を豊かにしてくれます。Cup & SauserやPlateは、複数揃えることでより雰囲気を演出してくれるもの。ティータイムに愛用しつつ、インテリアとしても飾りたいです。Pasand Teaは、立方体のころんとした形状が可愛くて、ギフトにもぴったりですよね。Pasand Teaと茶器をセットで贈り物にしたいです」
──川上さんは普段、どんな時にお茶を飲んでいますか?
「ドイツに来てから、ハーブティーを毎日欠かさず飲むようになりました。ドイツではハーブティー文化が盛んで、お医者さんでも薬局でも、不調にはハーブティーを薦められます。生理前の期間や、喉が痛い時、眠れない時など、その時の体調や気分に合わせてブレンドされたものを選びます。カフェでも、コーヒーではなくハーブティーを飲むのが定番。私はミントティーにジンジャーとハチミツを入れたものが特にお気に入りです」
──ティータイムの、オススメのおもてなし方法を教えてください。
「テーブルにお花があると雰囲気が出ると思います。今回のような鮮やかなブルーの茶器には、アクセントとして濃いピンクのお花を飾っても素敵です。例えば、一輪のバラや、ダリアや、ケイトウなど。服を選ぶように、茶器と花のテーブルコーディネートを考えるのも楽しそうですよね。あとは、デザイン自体がインドをテーマにした異国の空気感を感じられるものなので、チャイなど、スパイシーなお茶を淹れるのもいいですね。今回の『The Blue Collection』が、みなさまの日常の中で心地よく、特別な時間を演出できたら嬉しいです」
Profile
川上 恵莉子
アートディレクター / グラフィックデザイナー
東京藝術大学卒業後、DRAFTを経て独立。グラフィックデザインを中心に、ブランドのアートディレクションや商品開発、パッケージ、プロダクト、空間など多方面に携わる。主な仕事に「RURU MARY’S」のブランディング、越後妻有「大地の芸術祭」のグッズデザインおよび、ミュージアムショップアートディレクション、「LUMINE NEWoMan The Bargain」、「LAFORET XMAS」のビジュアルデザインなど。主な受賞に、JAGDA賞、JAGDA賞、ADC賞。現在は、東京とベルリンの2拠点で活動。Instagram: @erikokawakami_ Web: www.erikokawakami.com
▪️発売日
2025年11月20日(木)
▪️展開店舗
Pasand by ne Quittez pas全店舗
Pasand by ne Quittez pas 公式オンラインストア
▪️展開アイテム
Cup&Saucer 2種(Blue City / Kundan Stars) ¥9,900
Mag Cup 2種(Blue City / Kundan Stars) ¥6,600
Plate 2種(Blue City / Kundan Stars) ¥8,800
Pasand Tea Cardamom Rooibos 1種 ¥2,700
▪️Pasand Tea Cardamom Rooibosについて
山梨県でハーブを生産され、ハーブティーなどを作っているHERBSTANDさんにPasandのオリジナルハーブティーを作っていただいています。透き通った空気・採水地としても名高い自然豊かな場所で、化成肥料・動物性堆肥を使用せず、植物由来の堆肥のみでハーブ栽培をされています。ルイボスやカルダモン、ローズヒップの他、メディカルハーブとしても人気のレモンマートル、ホーリーバジル、金木犀などをブレンド。お湯を注いだ瞬間から、優しい香りが立ち上がります。フィルターはトウモロコシ原料の植物由来ティーバッグフィルターを使用。熱湯抽出による有害な物質が出ず、加水分解され微生物により分解されるため土に還すことが可能です。タグは繊細なので、やさしく取って土に返してください。
<原材料>
ルイボス(アフリカ産)、カルダモン、レモンマートル、ローズヒップ、ホーリーバジル、金木犀
<内容量>50g(2.5g × 20パック)
Staff
Photography / Akiko Baba
Edit & Text / Ayaha Takada
Eriko Kawakami × Pasand Home コラボアイテム一覧
アートディレクター川上恵莉子と描く、
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