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Digital Print|デジタルプリント

インドの手仕事の世界は、決してひとつの言葉では括れない。染めや織り、刺繍といった伝統技法が息づく一方で、新しい技術もまた静かに根を張っています。

今回ご紹介するのは、大きなマシンを使って布に印刷を施す「Digital print」。職人が手仕事で版を押し重ねていくスクリーンプリントが、1日におよそ30mずつ布を仕上げていくのに対し、デジタルプリントでは1,000mを超える生地を描き出すことが可能に。

職人たちがこの技術とどう向き合い、質を見極めているのか。その現場に流れる感覚を辿ります。

東京のオフィスでデザイナーが描いたデザイン画が、インドの工場でデジタルデータに変換されます。

プリントがスタートするときには、ブランドの特性を知り尽くした現地の職人が立ち会い、色合いやディテールを調整していきます。

テストでプリントしたものとサンプル、デザイン画、カラーチャート、などを見比べながらゴールを設定していきます。

一度プリントが始まれば、横幅1m10cmの布に寸分の違いなく印刷されていくので、とても重要な工程。

巨大プリンターの表と裏の様子。表では正しくプリントされているか、色味が綺麗に印刷されているかをチェック。

裏では、生地が滞ることなく流れていくように目視確認が行われています。

プリンター本体はイタリア製、そしてヘッド部分は日本製で京セラのもの。

この日案内をしてくれた工場長は、「世界一のクオリティの機械だよ。7年間、ほとんど毎日動かしているけど故障もない」と誇らしげな様子で紹介してくれました。

デジタルならではの、高解像度かつ複雑なデザインを生地にプリントし終えると、最上階に生地を運び、洗浄・乾燥の工程へと進んでいきます。

大きなロッカーのような形の乾燥機に、3人がかりで生地を収納していき一気に乾燥。この段階でプリントは完全に定着し、裁断、縫製の工場へと出荷されます。

木の塊を手作業で削り版をつくるブロックプリントでは再現できない複雑で精巧な柄や、模様自体にグラデーションのような立体感のある奥行きを持った見え方を実現できるデジタルプリント。

「デジタル」という言葉で表現される技術であっても、その作業工程を覗いてみると裏では熟練の職人が支えていました。

Photography / Akemi Kurosaka
Text / Pierre la Roche

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