Pasand Home meets FLOWER VASE GALLERY
花器と花の心地いい関係
インドの伝統的な手仕事とモダンなデザインを融合させたPasandのインテリアコレクション、Pasand Homeから新しいデザインの花器が登場。発売を記念して、FLOWER VASE GALLERY by Aoyama Flower Marketの米野瑠璃さんに、花器に合う花の生け方を教えてもらいました。新作はもちろん、定番の花器もご紹介します。
「インドで作られているPasand Homeの花器は、色や素材からインドの温かい空気を感じられてオブジェとして飾っても素敵なアイテム。今回は、花器と花それぞれの魅力をより引き出す花生けのアイデアを考えてみました」by Ruri Komeno
─Style 01
有機的なデザインの花器には、
伸びやかな野薔薇を大胆に生けて
「アシンメトリーで有機的な形がアイコニックな花器。秋冬のインテリアとしても空間が締まる、深みのあるブラウンが素敵。花器自体に重さがあり倒れにくいので、枝物をメインに生けました。野薔薇の伸びやかな流れに合わせて、オンシジュウムを添えて。最後にレースフラワーをアクセントに加えました。片側に寄せるアレンジは、雰囲気が出やすくおすすめ。また、口が狭めの花器なので少ない本数でも生けやすいです。枝物は水をよく吸うので、たっぷり水を入れて。ハサミで枝の下を割ると、より水を吸いやすくなります」by Ruri Komeno
生けた花
野薔薇、レースフラワー、オンシジュウム
─Style02
淡い色の花器に合わせて、
柔らかな色合いの花を
「フロストがかったような質感で、柔らかな印象の花器。口が広めなので、花はブーケのように束ねて入れると、少ない本数でもバランスが取りやすくおすすめ。花器の色味に合わせて、淡い色味で柔らかい印象のバラとフウセントウワタをセレクト。全体の印象を引き締めるために、深い色味のグリーンを足しました。ブーケの束ね方としては3本のフウセントウワタを基軸に、バラ、パニカム、ヒマの順で間を埋めていきました。ギフトでもらったブーケを、束のまま生けるのにも最適な花器です」by Ruri Komeno
生けた花
バラ、フウセントウワタ、パニカム、ヒマ
─Style03
オブジェとしても様になる大きな花器。
個性的で迫力のある花がマッチ
「オブジェとして床に置くだけでも様になる大きな花器。枝物を生けるのにも最適な大きさです。今回は花器に合わせて、高さと存在感のあるストレリチアをメインに、足元にはクレマチスシードを添えました。基本的に、花器に対して花の高さは1:1で生けるのが好バランス。花器の中に入る部分の葉を綺麗に取り除くと、全体がすっきりした印象に見えます。夏になったら、ドウダンツツジのような大きめの枝物を1~2本生けるのもおすすめです」by Ruri Komeno
生けた花
ストレリチア、クレマチスシード
─Style04
下に膨らみのあるアルミ花器は、
大ぶりの花との相性が抜群
「アルミ素材が珍しく、どんなお花もおしゃれに生けられる花器。下に膨らみがあるデザインなので、大ぶりの花と相性がよく、今回は百合を選びました。まずはメインの百合を生けて、間を埋めていくようにアンスリウムを入れ、バランスを見ながら胡蝶蘭とグリーンスケール、メラレウカを添えていきます。今回は、全体的に黄色がかった色味でまとめたのがポイント。花をよく観察すると、一輪の花の中にも様々な色味が入っています。そこから色味を拾って組み合わせていくと、単調すぎない同色系でバランスよくまとまります」by Ruri Komeno
生けた花
百合、アンスリウム、胡蝶蘭、グリーンスケール、メラレウカ
─Style05
口の狭めな花器は迷わず生けられて
初心者の方にもおすすめ
「一見、一輪挿しのように見えますが3~5本くらいの花を生けられる花器。このくらい口が狭めの花器は、迷わずに生けられるので初心者の方にもおすすめです。また、透明なので生ける花の色を選ばないところも使いやすいポイント。基本的に、花を生ける際は1:1が黄金バランスですが、今回のように上の方が細くなっている花やグリーンは軽い印象なので1:1.5くらいのバランスでもOKです。少ない本数で生ける時は、今回メインにしたグラジオラスのような発色のいいものを選ぶと見栄えよく仕上がっておすすめ」by Ruri Komeno
生けた花
グラジオラス、カラマグロスティス ブラキトリカ、カラテア
─Style06
ボリュームのある形状の花器には、
花も賑やかに盛って
「鮮やかなブルーの花器。色物の花器は難しいと思われがちですが、シンプルな花を生けてもおしゃれにまとまるのでおすすめ。今回は白系の花をセレクトしましたが、同色系のブルーや、あえて反対色の黄色系の花もよく合います。丸くボリュームがある形状の花器なので、花もボリュームを持たせて生けるとバランス◎。バラのグリーンアイス、ネリネ、ビバーナムティヌスを低めに生けて、最後にバランスを見ながらジャスミンの葉を添えました」by Ruri Komeno
生けた花
バラ、ネリネ、ビバーナムティヌス、ジャスミンの葉
花を生けるのに必要なアイテム
「花を生ける際に用意したいのは、ハサミ、栄養剤、カラフェ、布。キッチンバサミや文房具バサミで切ることもできますが、清潔に管理され、切れ味のいい花専用のハサミで切った方が持ちがよくなります。栄養剤は、入れた方が花がより綺麗に、長く咲きます。水換えの頻度も減って楽ちんに。カラフェは、複数の花瓶に生ける際にあると便利です。水がこぼれたり飛んだりしやすいので、布を敷くのもマストです」──by Ruri Komeno
ハサミ:Niwaki Rattan Snips ラタン芽切りばさみ(ブランド:Niwaki) ¥6,600
カラフェ:JUG II OFF WHITE ARTIFACTS H23cm(ブランド:SERAX)¥15,950
栄養剤:フレッシュフラワーフード 500mlタンク(切花鮮度保持剤):¥935
(すべて青山フラワーマーケット南青山本店、FLOWER VASE GALLERYにて購入可能)
Profile
株式会社パーク・コーポレーション
青山フラワーマーケット/FLOWER VASE GALLERY マネージャー
米野瑠璃
早稲田大学卒業後、青山フラワーマーケットを運営するパークコーポレーションに入社。マーチャンダイジング室、クリエイティブ室を経て、現在は花瓶・花器の専門店「FLOWER VASE GALLERY」(フラワーベースギャラリー)のマネージャーとして、バイイングやクリエイティブディレクションなどを担当。FLOWER VASE GALLERYの企画・運営を中心に、ブランドの発信を担っている。
Information
FLOWER VASE GALLERY(青山フラワーマーケット南青山本店2階)にて、
「Pasand by ne Quittez pas」POP-UP STOREを開催中。
会期:2025年10月17日(金)~10月29日(水)
会場:FLOWER VASE GALLERY(青山フラワーマーケット南青山本店2階)
営業時間:10:00〜20:00(⽇祝 19:00閉店)
Flower styling / Ruri Komeno
Edit & Text / Ayaha Takada
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