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感性を磨く、モダンアートとうつわ巡り

時代のトレンドや服づくりのインスピレーションを得るため、 日頃から国内外を飛び回るディレクターのMAMI。今回は、鹿児島旅の際に訪れたおすすめの現代美術館やうつわ工房を紹介します。

澄んだ空気とともに作品を楽しむ、霧島アートの森

標高約700メートルの高原に位置する現代美術館「霧島アートの森」。メインゲートやアートホールには草間彌生による2000年代初頭の大型作品が鎮座し、その他にも村上隆やアニッシュ・カプーアなど、世界に名だたるアーティストたちの作品が屋内外に展示されている。写真は韓国出身のチェ・ジョンファによる野外作品『あなたこそアート』。絵の額縁をイメージした遊び心あふれる作品の横で、MA-1姿のMAMIも記念撮影。

大好評につき会期を延長したYOSHIROTTEN(ヨシロットン)展にすべり込み。鹿児島県出身のヨシロットンが、その逞しい想像力とSF的美学で故郷の雄大な自然をアートに昇華。
写真左:地球のあらゆるものを調査し持ち帰る飛行物体をイメージした「U.F.O (Unearthed Found Objects)」。 霧島周辺のアンテナやソーラーパネル、屋久杉などを、周辺の映像や光の記憶とともに立体コラージュした。
写真右:ハンドスキャナー片手に鹿児島の石や地面、樹皮などをスキャニングし、それらを基にコンピューターで制作した100枚のイメージが映し出される映像作品「宙の窓 - 霧島百景 -」。

霧島のさまざまな場所で計測した太陽光のグラフを、人工衛星の躯体にも使われるアルミハニカムにプリントした『Tranthrow』。作品のタイトルは「トランス(変換する)」と「スロー(投げる)」を組み合わせた造語。一見サイバーな印象でありながら、有機的な表情が垣間見える鮮やかな作品群。



ステイ先の妙見石原荘でもアートを堪能

ディレクターのMAMIが足繁く通う鹿児島きっての名温泉宿・妙見石原荘。その趣あふれる館内には、随所に現代アートが配されている。館内散策の途中でひと休みできる炉端スペースには、草間彌生の代表作である黄色いかぼちゃをモチーフにしたシルクスクリーン作品が。歴史ある旅館を彩るモダンな要素もこの宿の大きな魅力。

石造りの米蔵を移築した別館「石蔵」は、無印良品の店舗やハイアットホテルで知られるインテリアデザインの巨匠・スーパーポテトの杉本貴志氏による設計。解体した機織り機の装飾や、百科事典を加工した壁など、異色のアイデアが光る唯一無二の空間。
写真上:古い時計や鐘が彩る柱にも、建物の歴史を感じる。
写真下:ラムネの空瓶や昭和の薬瓶など、どこか懐かしいガラス製品を全国から集め、仕切り代わりに。

うつわ作家・野口悦士さんの工房を訪ねて

念願叶って訪れたのは、鹿児島とデンマークの2拠点で作陶を続けるうつわ作家・野口悦士(のぐち えつじ)さんの自宅兼工房。アート作品のように、ある種ストイックな魅力を放つ緑青や赤錆の焼き締めとは裏腹に、物腰の柔らかい優しい笑顔で出迎えてくれた野口さん。

貴重な作品群の棚から、我が家に迎え入れるうつわを真剣に選ぶMAMI。来客時のことも考え、平皿や浅鉢などを6客ずつ購入。

作品を眺めた後は、野口さんが自ら腕をふるった粋な料理の数々で最高のおもてなしを受けた。恩師である唐津の陶芸家・中里隆氏に倣い、手づくりの料理を自身のうつわに盛り付けて楽しむ。
写真左:長崎の雲仙に住む友人が作っているという野菜をシンプルなグリルに。優しい土の甘みを感じる日野菜(ひのな)カブや黄金色のニンジンが漆黒のうつわを彩る。
写真右:寒干しダイコンをスモークした自家製いぶりがっこと、むかご、エシャロットの先附。

食卓を囲みながら、野口さんの作品や手料理について話を聞くMAMI。この日は百合の花とストライプ模様のワンピースでドレスアップ。

写真左:白菜と、この辺りではお馴染みのハヤトウリを使ったぬか漬けサラダ。経年変化のあたたかみを帯びた韓国のスッカラをサーバースプーンに。
写真右:最後に茶器で焙じたてのお茶をいただきホッとひと息。みんなで手を合わせて、笑顔で「ごちそうさまでした」。

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Hand Woven Silk Check GownHand Woven Silk Check Gown
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A tour of modern art and pottery to sharpen your senses

Kirishima Open Air Museum 220-6340 Kiba, Yusui-cho, Aira-gun, Kagoshima Prefecture
TEL: 0995-74-5945
https://open-air-museum.org

Myoken Ishiharaso 4376 Kareigawa, Hayato-cho, Kirishima-shi, Kagoshima Prefecture
TEL: 0995-77-2111
www.m-ishiharaso.com

Etsushi Noguchi
www.instagram.com/etsuji_noguchi?igsh=aXBxcTQ5b3BnZ2J6
A two-person exhibition will be held at Momoi in Nishi-Azabu, Tokyo from March 1st (Sat) to 6th (Thu). We will be present on the first day.
www.toukyo.com/exhibition.html

Photography: Akemi Kurosaka ( STUH )