UPALAのジュエリーで紐解く誕生石
1月から12月まで、それぞれの月に定められている「誕生石」。
その由来は古くに遡り、旧約聖書のユダヤの高僧が身に着けていた12種類の胸飾りから転じた説や、新約聖書のエルサレム城壁に飾られていた12種類の宝石が由来となった説などが有力です。
現在、国によって定められている宝石は異なり、日本の誕生石は2021年末、63年ぶりに改訂されましたが、それまで同様、12星座の概念が密接に関わっており、その守護天体や火・水・風・地といった4つのエレメント、活動宮・不動宮・柔軟宮といったモダリティ(動きの性質)などに基づいて決められています。
今回は、占いやジュエリーに精通するHirolinaさん監修の下、各月にUPALAのパワーストーンを当てはめながら、誕生石を紐解いていきます。
1月、強くパワフルに輝く、永久不滅のダイアモンド
数秘の観点から見ると、1はスタートを意味するため、トップバッターとしての強さや華やかさが求められる月。西洋占星術では、1月22日頃までメインに走っているのが山羊座。
この星座は「活動宮」といわれ、前の季節の空気をガラッと変える性質を持っている。
そのため、この月生まれの人には、常に動き回るエネルギッシュな人が多い。
また、山羊座の守護天体は老成した土星であるため、長くひとつのことを続けられる忍耐力があるのもポイント。こうした特徴に基づき、硬度がいちばん高く、永く身に着けられるダイアモンドが1月の誕生石に紐づけられる。
<Power of Diamond>
全能感のある貴石なので、「永遠」「絆」「普遍」の象徴とされている。硬度が高く安定しているため、自分の意思を強くしてくれたり、富や財産を引き寄せる作用も。
2月、静かな洞察力を高め、安らぎを与えるアメジスト
2月をメインに走る水瓶座は、エレメントで見ると水ではなく、実は風の星座。
このエレメントは、知性や情報を司る性質を持っているため、鋭い洞察力を持ちつつも友好的な人が多いとされる。
また、水瓶座は平和や平等、博愛を象徴する星座でもあるので、“ジェンダーレス“もキーワードに。
どこか不思議な魅力を持つ2月生まれに相応しいのは、神秘的でインスピレーショナルな力を高めてくれるアメジスト。物事の本質を見抜くパワーをさらに強化してくれる。
<Power of Amethyst>
直感力や洞察力を高める神秘の石。「愛の守護石」としても知られ、真実の愛を守るパワーも。ストレスから解放し、心の平和を与えてくれる。
3月、母なる海のごとく、すべてを包むアクアマリン
この月生まれの人のキーワードは、共感力と包容力。
メイン星座の魚座のエレメントが水であること、また星回りという意味では最後の星座であることから、すべてを受け止め、浄化するという性質を持っている。
ピュアで信心深く、弱者に寄り添う優しさがあるため、涙もろい一面も。
独特の感性を持った芸術家肌と表現されることも少なくない。誕生石は、母なる海を思わせる碧のアクアマリン。何事にもとらわれず、執着を解き放つ清めのパワーストーンとして選ばれている。
<Power of Aquamarine>
不浄なものを洗い流す作用。神経の緊張を解き放ち、深い癒やしを与えてくれる。興奮を抑え、集中力を高める効果も。
4月、生命力あふれる、情熱の赤いルビー
12星座の中で、一番最初の星座と考えられているのが実は牡羊座。
一般的に、4月の誕生石が宝石の王様であるダイアモンドとされるのは、星回りではトップバッターの牡羊座が司る月だから。その守護天体は火星で、エレメントも火に分類されるため、4月生まれは勝負ごとに強く、戦闘意欲は人一倍。
1月の山羊座と同じ活動宮なので、フットワークの軽いアクティブ派が多いとされる。
そのバイタリティと血の気の多さから、真っ赤なルビーが誕生石として紐づけられている。
<Power of Ruby>
根底にある生命エネルギーを高め、アクティブにしてくれる作用。持ち主の情熱を呼び覚まし、女性らしく優雅な気品を引き出してくれる。
5月、地に足ついた、豊穣のエメラルド
メイン星座である牡牛座の守護天体が金星(ヴィーナス)のため、美意識が高く、豊かさを象徴する月だと考えられている。
しっかりとしたお金の価値観を持っていたり、五感が鋭い人も多いといわれる。
星の動き方で見ると不動宮、エレメントで見ると地に属しているため、地に足ついた安定感や居心地のよさを追求する傾向にある。そのため、地中深くで結晶し、眺めるだけで癒される緑の輝きを放つエメラルドが誕生石に。
ギリシャ神話では、愛の女神ヴィーナスに捧げられたとも伝えられている。
<Power of Emerald>
宝石言葉は「安定」「幸福」「愛」。心地よさや豊かさを象徴するパワーストーン。慈愛の心を高め、周囲と円滑な関係を築いてくれる。
6月、フレッシュな 柑橘カラーのシトリン
6月をメインに走るのは双子座。
エレメントが風の星座なので、風通しがよく、交友関係の広い情報通と考えられている。
仲のいい双子の星から連想されるとおり、コミュニケーションが闊達でおしゃべり好き。
星回りではトップバッターの牡羊座から数えて3番目という若い星座のため、フットワークが軽く、いつまでも若々しい印象の人が多い。そのため、一般的には不老長寿の薬としても珍重されてきたパールが誕生石として知られるが、元気いっぱいの柑橘カラーであるシトリンも相応しい石といえる。
<Power of Citrine>
外の世界にエネルギーを向け、頭脳や好奇心をクリアに高めてくれる作用。精神的、物質的に必要なものを引き寄せる。コミュニケーションを円滑に運ぶ。
7月、七色に揺らぐ、レインボームーンストーン
メイン星座は蟹座。
蟹には甲羅があるため、外から身を守り、内にある弱きものを保護するという性質を持つ。
転じて、警戒心が強く、人見知りが多いともいわれているが、その反面、親しい人に対してはとても面倒見がよく、家族の絆を特に大切にする傾向がある。蟹座の守護天体は月。
月は色や形が時期によって異なり、揺らぎのある存在のため、7月生まれの人は気分の浮き沈みが激しいという一面も。
誕生石は、光によって色が変わるレインボームーンストーン。
<Power of Rainbow Moonstone>
月の力が宿る石といわれ、感受性を豊かにし、思いやる心を育ててくれる。相手を思いやることで円滑な関係をもたらす。自分の中にある個性のバランスをとる。
8月、周りを明るく照らす、太陽のようなペリドット
8月は、一年の中で最も太陽が元気な月。
メイン星座は獅子座で、守護天体も太陽であることから、パワフルでドラマティックなムードを持つ人が多いとされる。1月の山羊座、4月の牡羊座は同じパワフル系でも、動きを止めない活動宮。対して獅子座は不動宮のため、どっしりと構えている印象。自分では動かず、他の天体が回っている太陽のごとく、親分肌でカリスマ性がある。物事を楽しむことが得意で、意志が強い反面、頑固ともいえる。
誕生石は、暗い場所でも明るく輝くペリドット。古代エジプトでは「太陽の石」と呼ばれ崇められていた。
<Power of Peridot>
太陽のように暗闇を照らし、憂鬱な気持ちを吹き飛ばしてくれる作用。持ち主の魅力を美しく輝かせ、自由でオープンな面を引き出してくれる。
9月、知性がきらりと光る、高潔なブルーサファイア
この月のラッキーカラーはブルー。その理由は、9月をメインに走る乙女座の守護天体、水星に由来する。
水星は知性やコミュニケーションを司る惑星であることから、優れた整理能力を持った人が多いとされる。
2月の水瓶座が属する風のエレメントも知性や情報を司る性質を持っているが、9月の乙女座は洞察力というより情報を分析する能力に優れている。書くことが好きで、文才に長けた人も少なくない。
動きの性質としては柔軟宮に位置づけられるので、状況に応じて臨機応変に対応することも得意。
その一方、控えめで慎み深く、完璧主義な一面も。
誕生石は「高潔」「誠実」を象徴するブルーサファイア。
<Power of Blue Sapphire>
知恵や明晰さの象徴。感情をクリアにしてくれる作用。持ち主の才能を呼び覚まし、集中力や直感力を高めることで、夢を実現する後押しをしてくれる。
10月、内なる美しさを 輝かせるピンクトルマリン
10月の誕生石として知られるトルマリンは、天然石の中で最もカラーバリエーションが豊富な石。なかでもこの月に相応しいとされるのが、天秤座の守護天体である金星=愛の女神ヴィーナスにちなんだピンクトルマリン。
10月生まれの人は、天秤座のモチーフどおり、社会や他者とバランスをとって調和することが得意。
また、季節的にも芸術の秋であることから、洗練された美や豊かな創造力を育もうとする性質がある。
高い美意識を持っているのは、同じ金星を守護天体とする5月の牡牛座にも共通するが、10月の天秤座は自己研鑽のためではなく、人と関わるために自分のセンスを磨くという、より外向的な側面を持つ。
<Power of Pink Tourmaline>
対人調和力、取り巻く環境を整える作用。内面の美しさを輝かせ、愛情表現を豊かにしてくれる。心身を浄化し、精神の調和も整えてくれる。
11月、不安を打ち消す、ロードライトガーネット
この月生まれの人は、ミステリアスな魅力の持ち主。
蠍座の守護天体である冥王星が、太陽系のいちばん遠くにある謎に包まれた存在であるように、秘密主義の人が多いとされる。
また、過酷な砂漠を生き抜く蠍のごとく、粘り強く強靭なメンタルを持つともいわれ、濃縮されたダークな色味を連想させるガーネットが誕生石に選ばれている。
不安を打ち消してくれるというガーネットの中でも、ロードライトのようにピンクがかった優しい色合いが、蠍座の極端さやタブーを超えようとする性質を緩和してくれる。
<Power of Rhodolite Garnet>
目に見えないものから守り、不安や恐怖を打ち消す作用。自分の奥底に眠った潜在的な力を引き出す。官能的な魅力を高めてくれる。
12月、自由な旅人のための導き石、タンザナイト
2021年、日本で新たに12月の誕生石として追加制定されたタンザナイト。
この石は、昼はブルー、夜は紫を帯びたカラーに変化し、その様が原産地であるタンザニアの夜のように美しいことから命名された。
12月をメインに走る射手座が半身半馬の賢者であることから、「高貴」や「知性」、「真理の追求」を象徴するパープルやブルーがキーカラーとなり、タンザナイトと紐づけられた。
また、好奇心旺盛な冒険家と表されることも多い12月生まれの性質にちなみ、「導き石」と呼ばれるタンザナイトが加えられたという話も。
<Power of Tanzanite>
問題を解決してくれる、人生の導き石。凝り固まった考えを溶きほぐして柔軟性を促してくれる作用。芸術の才や知性を高め、人生をよりよい方向へと導く。
自分の生まれ月の誕生石で本来の力を引き出したり、ネガティブな部分をポジティブに変えてくれる効果を期待できるのはもちろん、大切な人の誕生石を身に着けたり、色の好みや石言葉で選ぶのもしあわせを呼び込むアクション。さらに上級者は、月ごとに身に着ける石を変えてみるのもおすすめ。パワーストーンの特徴や効用を知って、いつもとは違った視点で日々のおしゃれを楽しんでみては?