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カート

カートが空です


Handwoven textile [JAMDANI]
美しい手織りのテキスタイルが生まれる村へ

Pasand がインドでつくる洋服の中には、多くの手仕事が入り込んでいます。時には、テキスタイルそのものを手織りでつくることも。手織りのテキスタイルは、精緻でありながらも人の手が生み出す微細な揺らぎが独特の風合いを生みます。ne Quittez pasでも手織りシルクのマルチチェックのシャツドレスがありますが、色の混ざり合うさまが美しいのです。


今回のインド旅では、Pasand チームも初めての織り手のもとを訪ねました。その様子をお届けします。
西ベンガル州のコルカタから、さらに車で数時間の村 Katwa へ。この日は渋滞もあって、4-5 時間もかかりました。カーレースさながらのインドでのドライブはなかなかの緊張感。帰路では踏切で小一時間立ち往生するなど(誰もが辛抱強く、大声もあげずに待っています)、また違うインド体験となりました。

Katwa village は西ベンガルにいくつかある手織りの里の一つ。ジャムダニと呼ばれる、繊細な織り模様を織り込む手織りのテキスタイルで名高い村です。車でたどり着くと、そこかしこから機織りの音がカシャンカシャンと聞こえてきます。

中心となる家族が周辺の何軒かを束ねて、生産を進めています。
訪ねた機織りの家には、5機の手織り機。中庭を囲む敷地内には、電動の織り機もコンクリートの土台に据えられ数台あります。機械であってもとてもスローな、打ち込みの柔らかなテキスタイルを生み出す古い織機です。

手織りの織機があるのは、奥の土蔵。地面を掘った穴の上に台が設置されています。外気は暑くても、土蔵の掘り込んだ地面は幾分涼しい。薄暗い部屋で、微かに入る自然光だけがシルクやコットンの糸を照らします。微かな光にも十分の艶を放つシルクやコットンの透け感に見惚れます。

手針で糸を手繰り、小さな模様をつくりながらカシャンカシャンと織り込んでいく様は、気の遠くなる繊細で時間のかかる作業だとわかります。

この村は、紡いだ糸が運ばれてきて、主に織り上げるプロセスを担う機織りの村です。何軒か、作業プロセスの違う家に案内してもらいました。

蜘蛛の糸のように淡く細い糸を手繰り寄せるような「drumming」のプロセス。織り機に縦に流れる「経糸」を束ねる作業です。160 本の糸が集まり、まとまっていきます。純白の糸の美しさ。

裏にはキッチン。暮らしの中に仕事があります。

経糸を織り機にかける前に整える作業。糸の端を束ねたさまも美しいのです。

それぞれの家で、それぞれのプロセスを担います。窓からほの暗い奥を見つめると、一機、また一機と手織りの様子が窺えます。

手織りは湿度など天気に左右されるもの。湿度が変わると糸のテンションが変わり、求める風合いで織り上げるのが難しいのです。人の事情でコントロールするのではなく、ままならない自然を相手に制作が進みます。絹糸は乾燥しすぎると切れやすくなるので、日陰で、ある程度の湿度を保った閉じた空間で、静かに織り続けます。


初めてここを訪れた Pasandチームの収穫は、コットンシルクの美しさ。直に見ると、やはり可能性が広がります。微かな艶と爽やかな肌当たりとストライプの美しさ。その場で織られていたジャムダニの織柄のかわいらしさにも出会いました。「さて、これで何を作ろうかな」想像が始まります。


昼時。職人たちはそれぞれの家に帰り、食事と仮眠の休憩で2時間ほど過ごします。中心となる機屋の母屋でも、ご主人、妻、ご主人の父母、叔母、弟......家族が勢揃いで食事を。色とりどりのキッチンで食事が作られています。

家族と談笑するPasandディレクター・MAMI は、先代を「パパ!」と呼び、ハグをして別れます。そこにいる人々と、小さな共感の絆をつくりながら、Pasand の仕事は続いてゆきます。この村でつくられたシルクを使用したアイテムは今後Pasandで発売予定です。

150年を超える土蔵。この中に織機がある。女性たち、小学生、人々が小さな通りを過ぎて笑顔で去っていきます。ちょうど Diwali(インド暦の新年)を祝う大きな祝祭の時期を終え、村のそこかしこにも祭りの名残を感じさせる頃。

湖畔で牛と過ごす女性もサリーが美しい。


このような場所が点在しながら、どこかで手織りの技術が続いていることに思いを馳せれば、テキスタイル一つの背景にさらに大きな世界が広がっているように感じられます。


Pasand が見つけるテキスタイル。機械織りも、手織りも、どちらにも価値があります。それぞれの、より良い未来に手を添えながら、皆さんに、身につける喜びをお届けすることが、Pasand の目指すことの一つです。


Photograph: Akemi Kurosaka
Text: Yuko Mori

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